STOが米国でスタートして5年あまり、日本の法律で整理されてから2年半が経ちました。この辺りで、STOについて、振り返りも含め一度まとめておくのも悪くないかと思い、今回の投稿となります。
改めて、STO (=セキュリティ・トークン・オファリング)はSTを使って企業が資金調達を行うことを指します。STとは、最先端のブロックチェーン技術を利用し、資産・有価証券・価値のあるもの・キャッシュフローの持分を電子的に記録したものです。
STは資本市場をその根幹から変革します。STを使うことにより、資金ニーズのある企業・プロジェクトと投資家が直接つながり (=P2P)、安全、便利、低コストでの取引が可能となります。資本市場は民主化され、参加者はグローバルにつながることができます。中間コストが極小化されることにより、投資家やより高いリターンを得、企業はより有利なコストで資金調達が可能となります。
ここ1-2年でSTOは新たなステージに入ったといえ、ようやくスケーラブルなモデルが出てきました。
これらはいずれもSTOの強みを活かした取り組みで、今後も同様の案件が増えてくるものと予想されます。日本STO協会によると、2025年の全世界でのSTOは約30兆円規模になると予想されます。そう遠くない将来、全ての資産・証券などはSTに置き換わることでしょう。
このSTOという新しいテクノロジーは日本にとってはチャンスともなります。日本の過去30年は残念の一言に尽きます。資本市場も例外ではありません。今でも30年前の株価水準に回復できないでいます。日本がこのSTOを活用し、資本市場・金融市場の効率化を進め、経済全体への好循環を達成できれば、これからの30年は期待できそうです。
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